定期点検について

定期点検とは

定期点検とは自家用乗用車の場合、車検と車検の間の年に行う1年点検と車検時に行う2年点検があり、自動車の事故を未然に防ぎ、その性能維持を図るのが目的です。ユーザー本人が容易に行うことができる日常点検にくらべて専門的知識・技術等が必要な点検内容なので、整備工場に依頼して、しっかり点検してもらいましょう。

各装置の定期点検項目の一例
ステアリング装置
ハンドル操作の不具合を防止するため、ロッドおよびアームの緩み、がた、損傷等を点検します。
ブレーキ装置
ブレーキの効き不良を防止するため、ブレーキディスクの摩耗および損傷等を点検します。
動力伝達装置
走行時の振動や動力伝達不良を防止するため、プロペラシャフト連結部の緩み等を点検します。
電気装置
エンジンの始動不良や排気ガス悪化防止のため、点火プラグの状態等を点検します。
走行装置
ホイールの脱落などを防止するため、ホイールナットおよびホイールボルトの緩み等を点検します。
サスペンション
サスペンションの異音の発生や不具合を防止するため、取付部および連結部の緩み、がた、損傷等を点検します。
エンジン
エンジンの不具合を防止するため、冷却装置の水漏れ等を点検します。
ばい煙・悪臭のあるガス・有害ガスなどの発散防止装置
熱害による火災発生等を防止するため、排出ガス減少装置の取付の緩みおよび損傷等を点検します。

車検と定期点検の違い

それぞれの特徴は次の通りです。最も大きな違いは車検が基準への適合性を見るのに対し、定期点検は安全性を確保するために行う点です。

車検
その時点でのクルマの安全面や公害防止面が基準に適合しているかどうかを検査するもので、次の車検までの安全性を保証するものではありません。

定期点検整備
クルマのトラブル防止や性能の維持を図るための予防整備であり、不具合箇所や部品の摩耗などを発見し、整備することで高い安全性を確保するものです。

トラブルのない快適なカーライフを楽しむためには、定期点検をきちんと受けて、安全性を確認し、不具合箇所を整備しておくことが大切です。



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